ラスト3ボール 攻略の基礎(その3)

ラスト3ボール 攻略の基礎(その3)

イメージとイメージ通り動かす技

前の章ではラスト3ボールをとるための基本的な考え方を学びました。

今回はラスト3ボールの状況に対して、攻略するためのイメージの作り方と実際の攻略について解説します。

各球ごとにとれる位置をイメージ

ラスト3ボールの状況で大切になってくるのが「的球ごとにとりやすい手球の位置を考えること」です。

これまでの内容をまとめますと、イメージする際のポイントが見えてきます。

  • 的球は一番近いポケットに入れる
  • 的球と手球は30㎝~50cmが狙いやすい
  • クッションを利用するときはスクラッチしないように走らせすぎない

この考え方を元にイメージを作り、1つの的球をポケット→次が狙いやすい位置に手球を動かすことを繰り返していきます。

ラスト3ボールの状況で

先ほどの図のような「7番がセンター付近、8番と9番がそれぞれ別のコーナー近くにある」状況を考えます(手玉はフリーです)。

それそれの的球についてベストな手球の位置が思い浮かんで来たら、以下のように組み立てます。

  • 7番をポケットした後、手球を8番が狙えるベストな位置へ動かす
  • 8番をポケットした後、手球を9番が狙えるベストな位置へ動かす
  • 9番をポケットして勝ち!

まずは7番から

7番を取った後に8番が狙える位置に手球を動かすには7番よりも右に手球をセットする必要があります。
7番にヒットした後、手球が図中の黒枠ゾーン(8番が狙いやすいエリア)に入るように撞きましょう。

次は8番です

7番をポケットして、手球が8番が狙える黒枠ゾーンに入ったら、今度は9番を狙うための黄色枠ゾーンを意識します。
8番をポケット後、クッションを利用して手球が黄色枠ゾーンに入る強さで撞きましょう。

ラスト9番です

8番から9番の狙えるゾーンが近いため、手球を簡単に黄色枠ゾーンに入れることが出来たかと思います。
スクラッチに注意して9番をポケットしましょう。

次の的玉を狙うために

極端に言うと、ブレイク以外については、「的球を取りながら手球を次の的球が取れる位置に動かす」ということの繰り返しです。的球が多く残っている状況でもミスすることなく番号順に繰り返せばラスト4でもラスト5でも攻略の糸口が見えてきます(ただ、的球が多く残っていると手球をベストな位置に持っていくのが難しい)。

一撞き一撞きを大切にしながら丁寧にプレーするようにしましょう。